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9月10日

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箱根にある日本画の展示で有名な成川美術館個展をしている大出世の藝大のクラスメイトの展示を鑑賞するついでに

箱根湿性花園でスケッチしようと目論んでバイクを走らせましたが、秋を感じさせる透きとおった空気の中、

久しぶりにクッキリ見える山の姿が近づくにつれ、吸い込まれるように山のほうに足を延ばしてしまいました。

 

しかし夏冨士はなんだか難しい。眺めていると、数分の違いで赤っぽく見えたり、青っぽく見えたり微妙に色を変えます。

それで、赤色を塗ってみたり、もう少し青い、と青色をかけてみたりを繰り返せば、そりゃ色も濁るというものです。

雪のない夏冨士の地肌の感じを出すには赤っぽく、広大な空間や空気感を強調したければ青っぽくしたほうがいいんだろうなぁなどと思いつつ、

その“さじ加減”に悩み続けました。

 

ところで西湘バイパスなどの無料期間が終わったので、節約のために、こまめに(ケチくさく)一般道を走って目的地を目指す私ですが、

いつの間にか箱根新道は恒久的無料になっていたのですね。懐にやさしく時間が稼げて助かりました。